笋岩大峡谷は酉陽県江豊郷と龍潭鎮花蓮村(元は笋岩村)の境域内に位置している。峡谷の長さは10キロメートルに達して、どこでも怪しい峰は高くそびえ立って、両山は青々と茂って静寂幽邃になっている。峡谷の一番広い箇所は8~10メートル、一番狭い箇所はわずか2~3メートルであり、峡谷の垂直落差は1000メートル以上に達している。「万畝のマルバサツキ、千山と紅葉、百年の古寨、八百の奇峰、十里の峡谷」を一体に融合し、雄、奇、険、秀、峻、幽で天下に知られて、景観はとても独特となっている。
峡谷内の曲がりくねった小道は清らかで静寂幽邃で、渓水は軽やかに流れて、山々は幾重にも重なり合って、森は密生しており、滝、段々畑、鐘乳洞、竹、石林、石筍、辰砂鉱山遺跡、原生態自然村落等の景観はあり、どこでも人に「山が幾重にも重なり合い、川が曲がりくねって、路は行き止りかと思っていると、柳がほの暗くしげる中に、桃の花がぱっと明るく咲いているところにまたひとつの村が目の前にあらわれた」との感覚を与え、特に峡谷の両側にある山は、斧で切るように見えている。通路を建造していないため、峡谷内の資源はよく保存できて、既に野生動物の楽園になっており、野生豚、野生鶏、野生兎および国家二級保護動物の紅腹キンケイも常に群れになって出没している。ここは探検、体験、徒歩や峡谷観光のよい場所である。